サッポロビールがもち麦に挑む理由 ― “きたのもっちりぼし”が生まれるまでの10年と、研究者たちの想い ―

サッポロビールがもち麦に挑む理由   ― “きたのもっちりぼし”が生まれるまでの10年と、研究者たちの想い ―

「なぜビール会社が、もち麦を?」

この質問は、私たちがこのプロジェクトをお話しするとき、必ず返ってくるものです。

サッポロビールは、140年以上にわたり“原料の研究開発”にこだわってきました。

おいしいビールをつくるために、ただ原料を仕入れるのではなく、自分たちの手で大麦やホップを育てる。品種をつくる。 そんな姿勢を長年貫いてきた会社です。

そしてその歩みの中で出会ったのが、大麦の仲間であるもち麦でした。

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ビールには不向きでも、人の健康を支える力がある。

もち麦には、水溶性食物繊維β-グルカンが豊富に含まれています。

食物繊維が不足しがちな現代の食生活にとって、とても心強い素材です。

しかし、ビール造りにおいてはその特性が“弱点”になってしまいます。 β-グルカンは麦汁の流れを悪くし、ビールのろ過工程を妨げてしまう

つまり、ビールには不向きな麦なのです。

けれど私たちは、その特性を“可能性”として見つめました。

ビールに使えなくても、人の健康に役立てることができるのではないか?

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原料開発研究所

その想いを胸に、私たちはビール大麦で培ってきた育種技術をもち麦の開発へと応用し、10年以上にわたり研究を続けてきました。

北の大地で生まれた“きたのもっちりぼし”

“きたのもっちりぼし”の開発者の一人 木原です。

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研究一筋35年 木原 誠

私は長年、サッポロビールで大麦の育種に携わってきました。

北海道の気候や土壌に合った大麦をつくることに取り組んできた経験は、もち麦の開発にも大きく生きています。

もち麦にはさまざまな特性があり、その良さを活かしながら課題を解決するには、多くの試験と時間が必要でした。

その特性を一つひとつ確認し、改良を続けること10年以上。

ようやく形になったのが、この“きたのもっちりぼし”です。

開発のなかで特に意識したのは、北海道の冷涼な気候でもしっかり育つことでした。

農家の皆さんが安心して栽培でき、安定した収量が見込める品種であることは、農業経営にもつながる大切なポイントです。

北海道に根ざし、地域の農業の力になるもち麦をつくりたい

その思いが、私の取り組みの原点です。

“きたのもっちりぼし”が、食卓においしさと健康を届けるだけでなく、北海道の農業に新しい選択肢をもたらす存在になれば、研究者としてこれ以上の喜びはありません。

今回、新規事業開発の一環として、“きたのもっちりぼし”を世に送り出すことができ、研究者として大きな喜びであり、長年の努力が実を結んだ瞬間でもあります。
私たちが丹精を込めた“きたのもっちりぼし”*を是非ご賞味ください。

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社内新規事業コンテストでの1枚

商品画像

サッポロビール株式会社

木原 誠(kihara Makoto)

<略歴>

1990年: サッポロビール株式会社に入社
入社以来: 原料る研究所で、30年以上にわたり大麦の研究と品種開発に従事。

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