ビアスタイル講座 バーレーワインはどのようなビール?魅力やより一層美味しく飲む方法を解説!

バーレーワインはどのようなビール?魅力やより一層美味しく飲む方法を解説!

「いつもと違うビールを飲んでみたい」

「濃厚な味わいのビールを、ゆっくり時間をかけて楽しんでみたい」

いつものビールとは一味違う、濃厚で甘みのあるビールを楽しんでみたい方におすすめなのが、ワインのような味わいを楽しめるビール「バーレーワイン」です。

バーレーワインは、長期間熟成や瓶内二次発酵などの特別な製法によって、複雑な香りや深い味わい、また繊細で柔らかい泡を楽しめる、ワインのようなビールです。

この記事では、バーレーワインの特徴や製法、歴史について解説します。

より一層美味しく味わえる飲み方やおすすめのおつまみまで紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

バーレーワインとはどんなビール?

バーレーワイン(Barley Wine:麦のワイン)は、長期間熟成させてつくられる、ワインのような濃厚な味わいと香ばしい香りを持つビールです。

原材料はビールと同じく麦芽やホップを用いますが、通常よりも熟成期間がはるかに長いのが特徴です。ビールの熟成期間は通常1ヶ月ほどですが、バーレーワインは半年〜1年以上と、約10倍もの時間をかけて熟成されます。

カラメルやハチミツ、ドライフルーツのような甘みととろりとした口当たりが特徴的で、ワインやブランデーを彷彿とさせる味わいです。

バーレーワインと同じく麦の旨みが味わえるビールとして、ウィートワインが挙げられます。ウィートワインは通常のビールに比べ2.5倍のホップを使用していますが、バーレーワインは約6〜7倍ものホップを使用しています。そのため、ウィートワインよりも重厚な味わいや華やかな香りを楽しめるのが魅力です。

甘味と香ばしさが混ざり合った複雑かつ濃厚な味わいと、なめらかな口当たりを楽しめる、高級感のあるビールです。

<バーレーワインの基本情報>

度数 7%〜14%程度
琥珀色、ダークブラウン 24-48SRM
コクがあり、重み・厚みの強いフルボディ
大麦使用量/1kl 500kg強程度
ホップ使用量/1kl 8kg強程度
糖度 6.5度
苦さ 50〜100BIU

参考サイト:麦のワイン|サンクトガーレン

バーレーワインの歴史

バーレーワインの発祥は、中世のバイキングの時代とされています。その後、19世紀のイギリスで盛んに製造されるようになりました。

イギリスでは、エールと呼ばれるビールがつくられていましたが、気候の問題でブドウの栽培が難しく、ワインづくりには適していませんでした。そこで、ワインに対抗してつくられるようになったビールが、バーレーワインといわれています。一説では、帝政ロシアのエカテリーナ2世も、バーレーワインを愛飲していたようです。

その後、20世紀初頭にビアスタイルとして確立されるまでは、「オールドエール」や「ストロングエール」などの呼び名で親しまれていました。

バーレーワインがビアスタイルとして確立されたのは比較的最近ですが、その歴史は19世紀イギリスから中世のバイキング時代まで遡ることができます。バーレーワインを楽しみながら、イギリスのビールづくりの歴史に想いを馳せてみるのも、楽しみの一つですね。

バーレーワインの魅力や特徴を紹介!

バーレーワインは、ワインのような濃厚な味わいと複雑な香り、甘みが特徴のビールです。その味わいは、ビールとは異なるバーレーワイン特有の製法からきています。

バーレーワインの製法と味わいの特徴について、詳しく解説します。

ビールなのに「ワイン」と名付けられたきっかけ

バーレーワインはビールの一種ですが、なぜワインと名付けられたのでしょうか。その理由は、ワインと共通点が多いところにあります。

バーレーワインは、ワインにちかいアルコール度数を持っています。通常のビールが度数5%程度なのに対してバーレーワインは7%〜14%と、ビールに比べると度数が高めです。そのため、ワインのように長期間の熟成が可能となっています。

また、バーレーワインの製法として特徴的なのが、シャンパンと同様の「瓶内二次発酵仕上げ」が施されているという点です。瓶内二次発酵仕上げとは、樽の中で一次発酵させた後、瓶の中で新しい酵母と一緒に二次発酵させる製法です。ビールに含まれる二酸化炭素の炭酸ガスとは異なる、繊細で柔らかい泡を楽しめます。

長時間の熟成で濃厚な味わい

バーレーワインは、半年以上もの期間熟成させることで力強さと濃厚なコクが生まれ、ワイン好きも満足する味わいとなっています。

バーレーワインは長時間熟成させることで濃厚な味わいが出るのが特徴的ですが、熟成させる樽にも独特の工夫がほどこされています。バーレーワインを熟成させる際にはウイスキーやシェリー酒に使われる木樽が用いられており、その製法によって複雑な風味や香りを生み出しているのです。

バーレーワインは出荷前に十分に熟成されていますが、出荷されてからも長期間の熟成が可能です。賞味期限は5年ほどのものが多く、中には10年以上保存できるものや、賞味期限が設定されていない銘柄もあります。長期熟成させることで、より深い香りや味わいとなるため、ワインのようにビンテージも存在します。

バーレーワインを長期熟成させる際は、以下の点に注意して保管するのがおすすめです。

保管温度は4℃前後、できるだけ温度変化を避ける 日光や電気の光にあてない 振動させない 空気に触れる面を少なくするため、瓶は立てて保存する 冷蔵庫で保存する際は、温度が高すぎる野菜室での保存は避けたほうが無難です。また、振動を与えないようにするため、ドアポケットでの保管も避けましょう。温度変化を少なくするため、冷蔵庫のドア付近ではなく奥の方に保管しておくことがおすすめです。

バーレーワインのおすすめ3選

バーレーワインにはさまざまな銘柄がありますが、初めて飲む場合はどの銘柄にしようか迷ってしまいますよね。

バーレーワインのおすすめ銘柄を3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 六甲ビール「ROKKO BARLEY」
  • Stone「Stone Old Guardian Barley Wine」
  • Anchor Brewing「Old Foghorn Ale」

六甲ビール「ROKKO BARLEY」

神戸・六甲ビール醸造所は、創業20年以上にもなる兵庫県のブリュワリーです。

「ROKKO BARLEY」は、カラメルモルトを入れずペールモルトのみという昔ながらの製法にこだわってつくられたバーレーワインです。

1年間じっくりと熟成させた「ROKKO BARLEY」は、キャラメルやナッツのような味わいと、まろやかな甘み、フルーティーな香りが楽しめます。

カラメル化とメイラード反応による香ばしい複雑な香りを楽しみながら、柔らかな口当たりと深い余韻を味わえるバーレーワインです。

参考サイト:ROKKO BARLEY|神戸・六甲ビール醸造所

サンクトガーレン「麦のワイン【el Diablo】」

神奈川県厚木市に醸造施設をかまえるサンクトガーレンは、日本の地ビール第一号とも呼ばれる歴史あるブランドです。

前身時代の1993年、日本での地ビール解禁前から、日本の酒税法で酒類に分類されないアルコール度数1.0%未満のビールを醸造していました。当時はサンフランシスコからビールの輸入もしており、注目を集めた理由の一つでもあります。

「麦のワイン【el Diablo】」は、通常の7倍のホップと、通常の3倍の麦芽がぜいたくに使われています。アルコール度数も10%と高めですが、月日とともに熟成された芳醇な味わいは、一度飲むとやみつきになるでしょう。

参考サイト:麦のワイン【el Diablo】|サンクトガーレン

モンキーマウンテン「バーレイ ワイン」

モンキーマウンテンは、アメリカのオレゴン州でクラフトビールづくりを追求した職人が、2019年大分県府内町にオープンしたブルワリーです。

モンキーマウンテンの「バーレイ ワイン」は「ジャパングレートビアアワード2020」で銀賞を受賞しており、しっかりとしたボディとスモーキーな香りが特徴的です。また、原材料にリンゴが使われ、どこかフルーティな風味を感じることもできます。

「バーレイ ワイン」は飲みやすいものの、アルコール度数が12%と高めなので、ゆっくり味わうのをおすすめします。

参考サイト:バーレイ ワイン|モンキーマウンテン

バーレーワインをより一層おいしく飲むポイント

バーレーワインを飲む際には、通常のビールのようにジョッキに注いで一気に飲みたいところですが、ちびちびと少しずつ飲みながら味や香りを楽しむのがおすすめです。

グラスもジョッキや通常のグラスではなく、チューリップグラスのように胴が膨らみ口がすぼまっているタイプのものを使うと、香りや風味をキープしながら味わえます。

保存は4℃以下が推奨されていますが、飲む際は常温にちかい温度に戻してから飲むのがおすすめです。少し冷えた状態から温度が高まるにつれ、さわやかな香りから深みのある味わいへと変化していく様子を楽しめます。

特別な日にじっくり味わうビールとして、ゆったりと時間をかけて楽しむのがおすすめです。

ペアリングを紹介!バーレーワインに合うおつまみは?

バーレーワインとのペアリングとしては、ウイスキーやワインに合うようなおつまみがおすすめです。

薄い塩味のナッツは、その香ばしさがバーレーワインの風味を引き立てます。また、ナッツ類に含まれるビタミンEは肝臓の働きを助ける効果が期待できるので、度数が高めのバーレーワインのお供にもぴったりです。

旨みが凝縮されたスモーキーなジャーキーや肉料理も、バーレーワインとの相性がいいおつまみです。濃厚な味わいのバーレーワインに、ゴーダーチーズや長期熟成したミモレットのような旨みのあるチーズを合わせるのもいいですね。

また、甘みのあるバーレーワインに、チョコレートやドライフルーツを合わせると、お互いの甘さを引き立て合います。

<おすすめのおつまみ>

  • チョコレート
  • ナッツ
  • ドライフルーツ
  • ジャーキー、肉
  • チーズ 上記の材料を使った料理も、バーレーワインのお供としておすすめです。

<おすすめの料理>

  • フルーツとチーズを和えたサラダ
  • 脂の乗ったステーキ
  • チョコレートやチーズを使ったお菓子

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