ビアスタイル講座
セゾンとはどのようなビール?魅力やおすすめ商品、美味しく飲む方法を紹介!
2023.09.23
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セゾンというビールをご存知ですか?
セゾンはベルギー発祥の歴史あるビールです。軽い味わいと飲みやすさから、多くの愛好家に親しまれています。日本の醸造所でも作られているため、セゾンを飲んでみたい、気になるという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、セゾンがどのようなビールなのかを詳しく解説していきます。
セゾンの歴史や特徴、さらにはおいしく飲むためのポイントやおすすめのセゾンについてもご紹介していくので、ぜひ最後まで読んで自分好みのセゾンを見つけてみてください。
セゾンとはどのようなビールなの?
セゾンは、ベルギー発祥のビールです。セゾンには「季節」という意味があり、夏の農作業中に飲むことを目的として作られました。もともと夏に喉を潤すためのビールなので、口当たりは軽く、フルーティーでさわやかな風味のものが多いです。
原料や作り方はさまざまですが、主に「セゾン酵母」を上面発酵させてつくられたものをセゾンビールと呼んでいます。
現在ではベルギーだけでなく、さまざまな国でつくられています。セゾンビールは日本国内でもつくられているため、日本産の原料を用いた味わいも楽しめるでしょう。
セゾンの歴史を知って理解を深めよう!
セゾンの歴史は古く、16世紀ごろにベルギー南部のワロン地方で誕生したとされています。当時のベルギーでは浄水が手に入りづらく、飲用としての水を確保することが難しい状態でした。そこで、水に代わる飲料としてつくられたのが、セゾンのはじまりです。
ビールは製造過程で熟成・発酵させるため比較的長期保存が効き、当時の真水よりは衛生的であったことがセゾン誕生の大きな要因といえるでしょう。
農作業中の飲用目的でつくられたためアルコール度数は低く、ボディも軽いため、非常に飲みやすいビールです。
セゾンはフランス語の「季節」に由来しており、 農作業の閑散期である冬に醸造され、夏に飲むことから「セゾン」と呼ばれるようになったといわれています。ただし、セゾンの由来については、当時ワロン地方の農場を管理していた季節労働者「セドニエ」を指している…という別の説もあるようです。
1980年代には、ほかのビールの陰に隠れ、日の目を浴びないセゾンビールでしたが、1991年に転機が訪れます。ビール評論家であるマイケル・ジャクソン氏が自身の著書でセゾンビールに触れたことをきっかけに、アメリカをはじめとした世界に広まっていきました。
今では、ベルギーの伝統的なビールとして、セゾンは世界中で愛されています。
セゾンの気になる味や特徴を紹介!
セゾンは、一般的にフル-ティかつスパイシーな香り・味わいとなっています。ただし、世界中で多くの醸造所が製造しているため、醸造所によって味や香りは大きく異なります。
フルーティーさとスパイシーさを兼ね備えた香り・味わいはセゾン酵母特有のもので、他のビアスタイルにはあまり見られません。副原料を使わずに、特徴的な香り・味わいを生み出せていることが、セゾンが長年愛され続けている要因といえるでしょう。
農作業時の飲用目的として作られたため飲みやすい、という点もセゾンの特徴です。さっぱりとした味わいでアルコール度数も低めなため、あまりお酒が強くない方でも美味しく飲むことができるでしょう。
セゾンをより一層美味しく飲むポイント
そのままでも十分美味しいセゾンですが、より一層おいしく飲むなら「温度」「グラス」「注ぎ方」にもこだわりましょう。
温度は12度前後がおすすめです。ビールといえば一般的にはキンキンに冷えたビールをイメージしますが、セゾンは香りや風味が特徴的であるため、ややぬるめなほうが香りや風味をより豊かに楽しめます。
グラスはストレートタイプのものがおすすめです。ストレートタイプはその名の通りビールが喉へストレートに流れていくため、喉ごしのよさが特徴となっています。キレもよく後味も爽快となるので、ゴクゴク飲みたいセゾンにはぴったりです。
注ぎ方は「三度注ぎ」をおすすめします。泡立てながら三度にわたって注ぐことで、セゾンの持つ香り・味わいをより深く引き出せるでしょう。
セゾンのお供に選びたい料理を紹介!
セゾンをおいしく飲むには、ビールに合った料理を選ぶことも重要です。
セゾンは軽い飲み口が特徴のため、鶏肉から野菜まで幅広い料理によく合います。軽い飲み口は、揚げ物や味の濃い料理と相性が抜群です。逆に、淡白な薄い味わいの料理と合わせた場合も、セゾンの香りを存分に味わえるため、好相性といえるでしょう。
ただし、スパイシーな料理との相性はあまりよくありません。ビールの持つ炭酸の刺激によって、より辛く感じてしまうためです。
ビールと料理の合わせ方として「発祥地で合わせる」という方法があり、セゾンにも同じことが当てはまります。セゾンの場合はベルギー発祥のため、ホワイトアスパラやムール貝を用いた料理と合わせてみるとよいでしょう。
セゾンのおすすめを紹介!
最後にセゾンのおすすめを3つ紹介します。いずれも日本で製造されているため、比較的手軽に入手できる品となっています。ぜひ、セゾンを選ぶ際の参考にしてみてください。
- 六甲ビール「SAISON」
- 京都醸造「一期一会(ICHIGO ICHIE)」
- 常陸野ネストビール「セゾン ドゥ ジャポン」
それぞれの特徴を詳しくご紹介していきます。
六甲ビール「SAISON」
六甲ビール醸造所の「SAISON」は、World Beer Awards 2021のセゾン部門で国内最高賞を受賞したセゾンです。
白ワインやマスカット、ライチのようなさわやかな香りが特徴となっています。苦みがほとんどなく、すっきりとした味わいのため、非常に飲みやすいビールです。
缶の底に美味しさが溜まっているため、飲む前には缶を優しく揺すりましょう。缶を揺することで、うまみ成分が全体に広がります。他にも、5分ほど缶を逆さまにしてから飲むのもおすすめです。
参考サイト:SAISON|神戸六甲ビール醸造所
京都醸造 一期一会(ICHIGO ICHIE)
京都醸造の「一期一会(ICHIGO ICHIE)」は、ベルジャン酵母とモダンなホップを組み合わせた、京都醸造を代表するセゾンです。華やかとさわやかな柑橘系の香り、ドライな飲み口が特徴となっています。
2021年にリニューアルされ、酵母について改良が加えられました。現在の「一期一会(ICHIGO ICHIE)」は、発酵温度を下げることで、アロマとフレーバーのバランスを取っています。
副原料にはグラニュー糖を用いることで、よりドライで飲みやすい仕上がりとなりました。 さまざまなスタイルの食事とマッチし、ディナーやビーチなどあらゆるシーンを華やかに盛り上げてくれることでしょう。
参考サイト:一期一会(ICHIGO ICHIE)|京都醸造
常陸野ネストビール「セゾン ドゥ ジャポン」
常陸野ネストビールの「セゾン ドゥ ジャポン」は、米麹を用いて醸造したセゾンです。米麹を使用しているため、ベルギー由来のセゾンを日本風にリメイクしたビールになっています。
米麹の甘みと発酵による自然な酸味が特徴で、香りのアクセントとして副原料に少量の柚子果汁が入っています。ろ過していないため、やや濁りがある点も特徴です。
和を感じる仕上がりとなっており、すっきりとした後味で、飲みやすいためビールといえるでしょう。ペアリングとしては、天ぷらや焼き鳥などの日本食がおすすめです。
参考サイト:セゾン ドゥ ジャポン|常陸野ネストビール
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