クラフトビール入門講座
アメリカのクラフトビールおすすめ6選!特徴や種類も紹介!
2023.09.14
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世界中で楽しまれているクラフトビールですが、業界の中で拡大を続けている国といえば「アメリカ」です。
アメリカの醸造所の数は約6,266か所(日本は約669か所)あり、クラフトビールの売上は26億ドル(約2.8兆円)です。 国全体におけるビール生産量のうち12.7%という割合を占めており、アメリカのビール業界において大きなシェアを誇っています。
アメリカのクラフトビールは多様性があり、メーカーの違いによって個性あふれる味を楽しめるところが魅力です。 今回は、アメリカのクラフトビールの特徴について解説し、おすすめの商品を6選ご紹介します。
クラフトビールを飲む機会が増え、海外の製品にも興味が出てきた方にとって役立つ内容です。 ぜひ参考にしてみてください。
アメリカのクラフトビールの特徴とは?
アメリカのクラフトビールの特徴として、多様性に優れ、ホップにこだわってつくられているという点が挙げられます。 1960年代頃から徐々に広まったアメリカのクラフトビールは、アメリカンIPAと呼ばれるスタイルに代表される、爽やかなホップの香りをきかせたものが多いです。
現在に至るまで新たなビアスタイルの発展に挑戦し続けてきたアメリカでは、実にさまざまな種類のクラフトビールが生まれてきました。
以下では、アメリカのクラフトビールにおける特徴を、くわしく解説していきます。
ビアスタイルに多様性がありユニークなビールが多い
多民族国家であるアメリカでは、さまざまな文化が混ざり合うことで、多様な味のビールが生まれています。ドイツやベルギー、イギリスなどのビール大国をはじめ、あらゆる国の伝統的な文化を独自に解釈し、発展を遂げてきたのです。多様な民族がそれぞれに好む味を追及することで、さまざまなビアスタイルを確立してきたのが、アメリカンクラフトビールの特徴ともいえます。
その例として代表的なのが、ベルギースタイルのホワイトビールである「ブルームーン」です。 ベルギービールの醸造技術を活かし、オレンジの風味をプラスした味わいは、アメリカで大人気となりました。
このように深い探求心により独自の発展を遂げているアメリカでは、ユニークで魅力的な商品が多くつくられています。
ホップへのこだわり
アメリカのクラフトビールの特徴として、アメリカンスタイルと呼ばれる「ホップ」へのこだわりも挙げられます。アメリカ産の「ホップ」が、世界のクラフトビールブームの火付け役になったといっても過言ではありません。 中でも、アメリカの代表的な品種である「カスケード」は、香りが強くて苦味が感じられる、アメリカを代表するビールのきっかけとなったホップです。
醸造家達のホップに対するこだわりは、カスケード以外にも多くの魅力的なホップを生み出しました。 カスケードのパワーアップバージョンといわれる「センテニアル」や、香りが高い「アマリロ」「モザイク」など、他国で人気クラフトビールにも使用されている品種を多数生産しています。
アメリカ人のホップへのこだわりは、世界でも受け入れられ、評価される結果となったのです。
アメリカのクラフトビールの種類を紹介!
アメリカのクラフトビールの特徴を知ったところで、次に、代表的な4つのクラフトビールについてくわしくご紹介していきます。
- アメリカンIPA
- アメリカンアンバーエール
- アメリカンライトラガー
- インペリアルスタウト
ぜひ参考にしてみてください。
アメリカンIPA
アメリカンIPAとは、別名「ウエストコーストIPA」と呼ばれる、北米産のホップを使用したビールのことです。西海岸を中心に醸造されてきました。
他国のメーカーでもアメリカンIPAの手法を踏襲した商品が発売されるなど、業界にブームを巻き起こした醸造方法といえます。
ホップを大量に使ったIPAの中でも、鮮やかな柑橘系の香りと苦味が特徴です。アルコール度数は比較的高めとなっています。
ホップの香りが立ったフルーティーな味を好む方におすすめの種類です。
アメリカンアンバーエール
アメリカンアンバーエールは、アメリカの西海岸で生まれた、琥珀色のビールです。 焙煎された麦芽を使用しているため、カラメルのような風味があり、エールビールのフルーティーさを抑えた重めの味わいが特徴です。ホップならではの苦みと香りもしっかりあります。
フルーティーな味よりも黒ビールのような香ばしい味が好きな方におすすめです。
アメリカンライトラガー
アメリカンライトラガーは、軽い飲み口と喉ごしが特徴の、さっぱりとしたビールです。 バドワイザーやクアーズといったメーカーのビールがこの種類に当てはまります。 爽快さが何よりの魅力で、日本人にも馴染み深い味といえるでしょう。
クセがなく飲みやすいので、冷やしてゴクゴク飲みたい方におすすめのビールです。
インペリアルスタウト
インペリアルスタウトは、アルコール度数が高めの、しっかりとしたコクを持つ黒ビールです。真っ黒な見た目は、「チョコレートのようなビール」とも称されています。
「インペリアル」とは「皇帝」を意味します。その名のとおり、イギリスからロシアの皇帝に献上するために長距離の輸送を想定してつくられたビールで、アルコール感がありながらも苦味は少ないのが特徴です。
焙煎された大麦と大量のホップが使用されたコク深い味わいは、コーヒーのようにスイーツと合わせてもマッチします。 ワインのようにゆっくりと味わいたい方におすすめのビールです。
アメリカのクラフトビールメーカーを紹介!
数多くあるアメリカのクラフトビールメーカーから、とくに注目メーカーを選りすぐりました。 それぞれの歴史や特色を詳しくご紹介します。
各メーカーの情報を通じて、アメリカのクラフトビールの魅力がどのようなところにあるのかをお伝えしていくので、ひとつずつ見ていきましょう。
Stone Brewing
「Stone Brewing(ストーンブリューイング)」は、ガーゴイルのロゴで有名です。1996年アメリカのサンディエゴで、ホームブリュワーのスティーブ・ワグナー氏とグレッグ・コッチ氏によって創業されました。
2人はカリフォルニア大学で出会い、共通の趣味であるビールづくりを「大きく発展させたい」という想いからスタートさせます。
当時「IPA」はほとんど世間に認知されていませんでしたが、1997年に創業1周年記念として発売された「ストーンIPA」が爆発的な人気を生み、IPAの魅力を広く知らしめることとなりました。
新たな品種のホップを取り入れ、伝統的なIPAにアレンジを加えた味は、一部のビールマニアの間だけではなく多くの人々の心を捉え、クラフトビールブームを巻き起こしたのです。
ホップにこだわる姿勢と自分たちが納得する商品を作り出すという信念は、魅力的な商品を生み出し続け、アメリカだけに留まらず世界中の人々を感動させています。
参考サイト:Stone Brewing
Anchor Brewing
「Anchor Brewing(アンカーブリューイング)」は、1896年、ドイツ人醸造家であるゴットリーブ・ブレクル氏により設立されました。120年以上にわたって愛されている、ビールメーカーです。
Anchor Brewingの主力商品は「アンカー・スチーム」というビールです。冷蔵施設もなく温暖なカリフォルニアの気候の中で醸造するために偶然生まれた方法でつくられており、ホップの風味と苦味がありながらも飲みやすい風味に仕上がっています。ラガーとエールを合わせたような味わいのビールです。 「スチーム」の名は、樽やボトルの栓を開ける際、蒸気のごとくプシューっと吹き出すことに由来しています。
Anchor Brewingは、一時廃業寸前に陥ったものの、フリッツ・メイタッグ氏により経営を盛り返し、その後も発展を続けてきました。2017年には日本のサッポロビールホールディングスの傘下に入り、現在も魅力的な商品を生み出しています。
参考サイト:Anchor Brewing
アメリカのクラフトビールのおすすめ6選
アメリカのクラフトビールは非常に多くの種類が売られていますが、その中でもおすすめ商品をご紹介します。
それぞれの味や香りについてわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
Stone「Stone Buenaveza Lager」
Stone Brewing(ストーンブリューイング)の「Stone Buenaveza Lager(ストーン ブエナベーザ ラガー)」は、メキシカンスタイルのラガーのビールです。 メキシコらしく原材料に「コーン」や「ライム」が含まれており、ライムジュースやトルティーヤチップスを思わせる風味が特徴となっています。アルコール度数は4.7%と標準的です。
爽やかでドライな飲み口が魅力のラガービールで、モルトの甘みもしっかりと感じられます。
Stone「Stone IPA」
同じくStone Brewing(ストーンブリューイング)の「Stone IPA(ストーンアイピーエー)」は、代表的なアメリカンIPAといわれる看板商品です。 3種のアメリカ原産のホップを大量に投入して実験的につくられたStone IPAは、1997年に誕生しました。
フルーティーなシトラス系の香りとさわやかな麦芽の味わいは、完璧なバランスです。アルコール度数は6.9%と高めですが、そのバランスのよさで意外とごくごく飲めてしまいます。 ウエストコーストスタイルIPAの代表的なビールとして知られています。
Stone「Hazy IPA」
3つ目にご紹介するのは、Stone Brewing(ストーンブリューイング)の「Hazy IPA(ヘイジーアイピーエー)」です。別名ニューイングランドIPAとも呼ばれています。
ニューイングランドIPAとは東海岸で生まれたIPAのことで、ホップを加えてから温度を上げずに発酵を進める「ドライホッピング」製法が特徴です。 アメリカ産のトロピカルなホップの香りが強く引き立ちます。オレンジやメロン、パイナップルを思わせる風味がありながら苦味が少ないので飲みやすい味といえるでしょうす。 黄色やオレンジ色にちかい鮮やかな色味も美しい1品です。
参考サイト:Stone Hazy IPA|Antenna America
Anchor Brewing「ANCHOR STEAM BEER」
Anchor Brewing(アンカーブリューイング)の看板商品である「ANCHOR STEAM BEER(アンカースチームビール)」は、味のバランスがよいラガービールです。クラフトビールの先駆け的存在ともいわれています。
原材料は麦芽とホップのみ…とシンプルでありながら、モルトの香ばしさ、コクが感じられる深い味わいです。 グレープフルーツのような香りとしっかりした苦み、麦芽の味も濃すぎず、飲みやすい味といえるでしょう。 バランスのよさから、ビール単体でも、食事と一緒でも、さまざまなシーンに合わせられるのが魅力です。
参考サイト:ANCHOR STEAM BEER|Anchor Brewing
Anchor Brewing「ANCHOR LIBERTY ALE」
Anchor Brewing(アンカーブリューイング)の「ANCHOR LIBERTY ALE(アンカーリバティーエール)」は、フルーティなエールビールです。
アメリカで生まれた「カスケードホップ」を使い、ドライホッピングでつくられたビールは、マスカットのような爽やかな香りと味わいが魅力です。 雑味がなくIPAの苦みもしっかりと感じられるANCHOR LIBERTY ALEは、、ビール好きな方も納得の美味しさといえるでしょう。
参考サイト:ANCHOR LIBERTY ALE|Anchor Brewing
Anchor Brewing「GO WEST! IPA」
Anchor Brewing(アンカーブリューイング)の「GO WEST! IPA(ゴーウエストアイピーエー)」は、味のバランスが取れたIPAです。象のパッケージが目を引きます。
4種類のホップを独自配合した新鮮な香りと苦味があり、柑橘系にトロピカルフルーツを合わせたような、フレッシュな風味を感じられます。スピッツモルトが使用されており、なめらかな口あたりです。
正統派でありながら個性が際立つ味わいです。
参考サイト:GO WEST! IPA|Anchor Brewing
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