クラフトビール入門講座 クラフトビールとはどんなビールなのか?違いや魅力・楽しみ方を解説!

クラフトビールとはどんなビールなのか?違いや魅力・楽しみ方を解説!

クラフトビールとはどんなビールなのか?違いや魅力・楽しみ方を解説! 最近、飲食店や旅行先のおみやげ屋さんなどで「クラフトビール(Craft Beer)」や「地ビール」を見かけることが多くなりました。しかし、クラフトビールの意味や生ビールなどとの違いを訊かれても、うまく説明できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は、クラフトビールに興味や関心のある方に向け、以下の内容を解説します。

本記事を読めば、クラフトビールの定義や魅力、種類が分かるでしょう。記事の後半では初心者の方におすすめのクラフトビールの楽しみ方についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

クラフトビールとはどんなビールなの?

クラフトビールは日本において「地ビール」とも呼ばれ、各地域の醸造所の作り方によって味や香り、色などが変化します。クラフトビールは人によって多様な楽しみ方ができるのが大きな魅力と言えるでしょう。

クラフトビールの定義

クラフトビールの定義は、時代の流れと共に変化し、国や地域によっても異なります。 たとえばアメリカにおいてのクラフトビールは、「クラフト・ブルワリー(Craft brewery)」が製造したものとされています。アメリカの業界団体によると、クラフト・ブルワリーとは小規模なビール醸造所のことです。クラフト・ブルワリーとして認められるためには、以下の条件を満たす必要があります。 参考:Craft Brewer Definition

  • 醸造所が小規模であること:年間生産量600万バレル(約70万キロリットル)以下
  • 醸造所が独立していること:他の酒類製造業者が支配する資本(株式)の25%未満
  • 伝統的であること:伝統的手法や革新的な原材料、方法を用いて製造している

一方日本では、全国地ビール醸造者協議会(JBA)がクラフトビールについて明確に定義しています。具体的な定義は以下の通りです。

  • 酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。
  • 1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。
  • 伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。 引用:「クラフトビール」(地ビール)とは

クラフトビールの根本的な定義はアメリカや日本でも同じで、「小規模・独立・伝統的もしくは個性的」であることです。「クラフト(Craft)」とは手作りや職人技のことを指します。伝統工芸品や美術作品が多様で個性的なものであるように、クラフトビールも職人の手によって生み出されたオリジナリティあふれるビールなのです。

クラフトビールの原点

クラフトビールの原点はアメリカです。1970年代に、ビール会社のビールに飽き足らなくなってしまったビールファンたちが、自宅でビールを製造し始めたことに起因します。規格化によりビールが大量生産できるようになった当時、伝統的な製法で作られるビールがブームを巻き起こし、クラフトビールが発展しました。

日本のクラフトビール文化は、1994年4月の酒税法改正でビール製造量が年間2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられたことにより流行します。ビールを作りやすくなったことから小規模な醸造所が設立され始め、観光地を中心に地ビールが注目を集めました。

1997年にはブームが一度去ったものの2011年頃より地ビールが再び流行し始め、現在では職人によって作られたビールを広くクラフトビールと呼んでいます。

クラフトビールと一般のビールの違い

クラフトビールと一般のビールとの大きな違いは、明確には定義されていません。 例えば、全国地ビール醸造者協議会(JBA)では下記の3基準に該当するか否かという点で別れております。

酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。 1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。 伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。 引用:「クラフトビール」(地ビール)とは

上記に当てはまるものがクラフトビール、当てはまらないものが一般的なビールです。

また、サッポロボールではクラフトビールは一般的なビールと比べて味や香りの幅が広くなり、より個性的な製品を生み出せることから造り手の「自由な発想」や「創造性」が楽しめるビールと定義をしています。

クラフトビールの魅力や特徴

クラフトビールの魅力や特徴について詳しく解説します。

多様性が面白い

1つ1つにストーリーがある

クラフトビールは、種類が豊富なことや職人のこだわり、ストーリーを楽しめることが魅力です。ここからは、上記2つの点について具体的に解説していきます。 多様性が面白い クラフトビールの大きな特徴は、種類の多さです。一般的にクラフトビールの種類(スタイル)は、製造方法や材料、液体の色、味わいなどによって分けられます。

日本でビールを販売するメーカーが重要視する傾向にあるのは、飲んだ際に感じる「のどへの刺激」です。「のど越しがよい」と表現されるような清涼感やさわやかな味わいを目指して製造されるため、ビールのスタイルは4種類ほどに限られます。

一方でクラフトビールの原料や作り方は醸造所によって異なり、比較的自由度が高いことから、ビールのスタイルはおおよそ100種類以上存在すると言われています。醸造者のこだわり次第で甘くて柔らかな味わいに特化したり、色や香りに変化を加えたりと、独自の手法により多様なクラフトビールが生まれるのです。

そのため、一般的なメーカーと比較するとビールの多様性を楽しめることが大きな魅力と言えるでしょう。

1つ1つにストーリーがある

クラフトビールは、1つ1つにストーリーを生み出せることも魅力です。

伝統的手法や革新的な方法、原料によって作られるクラフトビールには、醸造者のこだわりや思いが詰め込まれています。バックグラウンドとなるストーリーがあるため、機械的に大量生産されるビールと比較すると、飲む際に楽しめる幅が広がります。

また、個性を創出するクラフトビールの特徴を活かし、自分だけのビールを作ることも可能です。たとえばHOPPIN’ GARAGE(ホッピンガレージ)では、旅先や大切な人との思い出、特別な趣味など、人生のストーリーをもとに自分だけのオリジナルクラフトビールを製造できます。

クラフトビールは味わいや香り、色だけでなく、醸造者のストーリーを楽しむことや創造できることが隠れた魅力と言えるでしょう。

クラフトビールの種類は大きく2つに分かれる

クラフトビールの種類は、大きく分けて以下の2つです。 image

  • ラガービール
  • エールビール

ここからは、2種類のビールの特徴や具体例について詳しく解説します。

すっきりとした味わいのラガービール

ラガービール(Lagger beer)とは、ドイツ語で「貯蔵ビール」を意味します。10℃以下の低温の貯蔵庫で保存し、時間をかけて発酵させる「下面発酵製法」を用いて作られるのが一般的です。

ラガービールに分類されるクラフトビールは、苦味や爽快感のあるのど越しを楽しめること、またスッキリとキレのある味わいを持つという特徴があります。ビールメーカーも多く製造しており、ビールを飲む日本人にとってもなじみ深いと言えるでしょう。

ラガービールの代表的なビアスタイルとして、黒色の見た目によらずスッキリした飲み口と麦芽の香ばしさが特徴的なシュバルツ(Schwarz)が挙げられます。また、ピルスナー(Pilsner)はビールメーカーもラガービールのお手本にしており、日本人となじみ深いビアスタイルです。

香りや深い味わいを楽しむエールビール

エールビール(Ale beer)は、下面発酵製法で作られるラガービールに対し「上面発酵製法」を用いて製造されるビールのことで、20℃前後の常温において比較的短時間で発酵させて作ります。

エールビールに分類されるクラフトビールは、フルーツのように複雑で華やかな香りや、コク・味わい深さを楽しめることが特徴です。また、ラガービールは「キンキン」に冷やして飲むことが良いとされているのに対し、エールビールは常温で飲むことが推奨されています。

エールビールの代表的なビアスタイルは、ホップの苦味や香りが強いIPA(India Pale Ale:インディアペール)や、柑橘系の香りがあるアメリカンペールエールなどです。近年のクラフトビールにおけるペールエールは、アメリカンペールエールが多いと言われています。

【初心者におすすめ】クラフトビールの楽しみ方

初心者におすすめのクラフトビールの楽しみ方を解説します。

  • 色の違いを楽しむ
  • 香りの違いを楽しむ
  • 味わいを楽しむ
  • グラスと楽しむ
  • 料理との相性を楽しむ

クラフトビールは、色や香り、味わいだけでなく、液体を注ぐグラスの形や料理との組み合わせも楽しめます。ここからは、上記5つの点について詳しく解説していきます。

色の違いを楽しむ

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クラフトビールは、淡い麦わら色(Pale Straw)から黒色(Black)までの色合いや濃淡を楽しむことが可能です。ビールにおける色の濃淡は科学的な数値によって細かく分類されており、「光の透過度」によって算出されます。

ビールの色は原料のモルト(麦芽)によって変化し、よく見る麦わら色は「淡色麦芽」、黒色は麦芽をローストしたものや熱風で乾燥させた「濃色麦芽」を使用することが一般的です。

麦わら色や金色、黒色などのカラーを眺めたり、色から使用しているモルトを予想してみたりと、各クラフトビールの色によって視覚的に楽しめます。

香りの違いを楽しむ

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クラフトビールは、香りの違いを楽しむことができます。ビールの香りを左右する要素は主に以下の3つです。

  • 酵母の発酵によって生まれる「エステル香」
  • 麦芽の乾燥温度によって変化する「モルト香」
  • 苦味を生み出す「ホップ香」

製造手法や原料の麦芽、ホップの品種・量によって風味が変化することから、クラフトビールは多様な香りを生み出します。ワインを嗜むようにグラスを軽く回せば、クラフトビール特有の香りを楽しめるでしょう。

また、ビアスタイルごとに飲む際にふさわしい適温があります。たとえば、20℃前後の常温で製造されるエールビールは、冷やして飲むよりも常温で口に含むほうが香りやコクを感じやすいです。「フルーティー」「スパイシー」など、自分なりに味を表現して楽しみましょう。

味わいを楽しむ

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クラフトビールは、一口ずつじっくりと味わうことが大切です。

一般的なビールの場合は、のど越しを感じるために、人によっては一気に飲み干すこともあるでしょう。一方クラフトビールはそれぞれ味わいが異なるため、少しずつ飲むことで苦味や酸味を楽しめます。飲みはじめ(トップ)から中盤(ミディアム)、後味や余韻(フィニッシュ)と、段階で味わいが変化する場合も多いです。

数種類のクラフトビールを飲み比べする際は、お口直しとして水を飲むこともおすすめします。一度ビールを飲んだ後には水を含み、口の中をリセットすれば、次に飲むビールの味わいをはっきりと感じられるでしょう。

グラスと楽しむ

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クラフトビールは、グラスで飲むことをおすすめします。ビールを注ぐグラスの形状や温度によって、色や香り、味わいのポテンシャルが変化するからです。

ラガービールのように爽快感のあるクラフトビールは、ジョッキタイプのグラスがおすすめです。口が大きく開いているグラスは炭酸や香りが程よく抜けやすいため、爽快な飲み心地を楽しませてくれるでしょう。

一方エールビールのように香りや味わいがしっかりしたクラフトビールは、口が小さいワイングラスのようなチューリップ型のものがおすすめです。クラフトビールの香りが逃げにくくなるため、より香りの違いを楽しみやすくなります。

料理との相性を楽しむ

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クラフトビールの味わいを引き立てるために、料理との組み合わせにも注目しましょう。料理との相性が良ければ、ビールの個性がより引き立ちます。

たとえば苦味が強くコクが深いクラフトビールは、味が濃い料理と相性が良いです。しっかりとしたビールの味わいが料理の味を和らげてくれるため、料理の味の濃さや油に飽きにくくなります。また、黒色のビールにはビーフシチューを組み合わせるなど、クラフトビールと料理の色を合わせるペアリングも、より一層食事を楽しめるでしょう。

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※写真はイメージです。(限定醸造ビールの種類やアイテム数、各ビールの本数内訳は時期によって異なります。)

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