クラフトビール入門講座 【初心者向け】クラフトビールの種類と自分に合ったビアスタイルの選び方を解説!

【初心者向け】クラフトビールの種類と自分に合ったビアスタイルの選び方を解説!

「クラフトビールに興味があるけれど、どの種類を選んだらよいのかわからない」という方も少なくないでしょう。 昨今、クラフトビールはコンビニやスーパーに売っており手に取りやすい環境が整いつつあるのも確かです。ただ、何種類も種類があるため、どのクラフトビールを選べば良いか分からないという方もいるでしょう。 ここでは、クラフトビールの初心者に向けたクラフトビールの種類と、ご自身に合ったビアスタイルの選び方について解説します。

クラフトビールの種類は大きく2つに分類される

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クラフトビールの起源は、1970年代のアメリカです。アメリカでは独立した醸造所にて、伝統的な原料や製法を使用し作られたビールを「クラフトビール」と定義しています。 日本でのクラフトビールは、1994年の酒税法改正にてビール製造における最低製造量が2,000klから60klへと資格要件が引き下げられたことが、誕生のきっかけだと言われています。当初は、町おこしの一環として「地ビール」が、各地の醸造所にて作られました。 クラフトビールは大きく分けて「ラガー」と「エール」の2種類です。そのほかにも、ベルギーのランビックに代表される、天然酵母を使用した「自然発酵」が存在します。

ラガーに分類させるクラフトビールの特徴

ラガーとは、15世紀頃に発見された、下面発酵酵母を用いて作られるクラフトビールの種類です。発酵が進むごとにタンクの底に沈む様子が、「下面発酵酵母」の名前の由来となっています。

5℃から10℃ほどの低い温度で発酵することから、雑菌の繁殖を抑えやすいのが特徴です。7日から10日かけて発酵させた後、1ヶ月ほどの熟成期間を経て完成します。黄金色かつキレとコクのある味わいという一般的なビールのイメージを形成しているのが、ラガータイプといえるでしょう。

参考サイト:「ラガー」と「エール」の違いってなに?イラストで学ぶビール入門|ビール女子

エールに分類させるクラフトビールの特徴

エールは、上面発酵酵母を使用して製造するクラフトビールの種類です。ラガーが誕生する以前より用いられていた製法であり、発酵が進むごとに麦汁の上面に浮き上がってくる様子が、「上面発酵」の名称の由来とされています。

15℃から25℃あたりの温度帯にて短期間(3日から5日ほど)で発酵、発酵してから2週間ほどの熟成期間の後に完成に至ります。

果実を思わせる芳醇な香りを持ち、時間をかけてじっくりと味わいたいビールがエールです。

参考サイト:「ラガー」と「エール」の違いってなに?イラストで学ぶビール入門|ビール女子

【早見表】クラフトビール(ビアスタイル)の種類と特徴について確認

ここからは、クラフトビール(ビアスタイル)の種類とそれぞれの特徴を紹介します。

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発酵の種類 ビアスタイル
ラガー
(下面発酵)
ピルスナー
シュバルツ
ヘレス
エール
(上面発酵)
IPA(India Pale Ale)/ペールエール
スタウト/バーレーワイン/ポーター
ヴァイツェン/ベルジャンホワイト
ケルシュ
アルト
フルーツビール
自然発酵 ランビック

IPA(India Pale Ale)

IPAは、ホップ由来の強めの苦味と、柑橘類(オレンジ、グレープフルーツなど)に似た香りが特徴的なクラフトビールです。

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18世紀の末、イギリスから当時の植民地であったインドにビール(ペール・エール)を輸送する際、劣化や腐敗防止の目的でホップを大量に投与して製造したことが、独特の苦味を醸し出すきっかけとなりました。

比較的アルコール度数が高めのものも見受けられます。できれば専用のグラスに注いでから、濃いめの味付けを施した肉料理などと一緒に味わいたいのが、IPAです。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ペールエール

淡い、薄いという意味を持つ「Pale(ペール)」が名前の由来となっているクラフトビールです。バートン・アポン・トレント(イングランド)発祥のスタイルであり、当時の比較対象であったビール(エール)がいずれも濃いめの琥珀色だったことが、そう呼ばれる理由となっています。

果実(りんご、洋梨など)やハチミツを思わせる甘美な香りとホップの苦味が、絶妙なバランスで同居しています。あまり冷やさずに大きめのグラス(パイントグラス)で、少しずつ少しずつ飲み進めたいエールです。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

スタウト

スタウトは、アイルランドのアーサー・ギネス(ギネスビールの創始者)が考案したエールです。18世紀後半のロンドンのパブにて流行っていた「ポーター」がアイルランドに伝わり、アルコール度数を強めたことが発想の起源といわれています。

原料にはローストバーレイ(焙煎した大麦)が使用されており、グラスに注ぐと、濃厚かつ芳醇な香りと共に、黒色ときめ細やかな白色の泡とのコントラストを目で楽しむことができます。冷やして飲むよりも、18世紀後半のパブをイメージして、常温でゆっくりと味わいたいエールです。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

バーレーワイン

「大麦のワイン」の意味を持つバーレーワインは、8%から12%の高いアルコール度数を誇るエールです。麦芽やホップをふんだんに使い、6ヶ月から数年の熟成期間を経て流通します。

果実を思わせる樽の香りと共に、上質なデザートのような甘みが特徴です。ワイングラスに注ぎ、食後酒として味わうのに向いています。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ポーター

ポーターは、18世紀初頭のロンドン(イングランド)で誕生したエールです。2種類のブラウンエール(古くて酸味の利いたもの、年数が若いもの)とペール・エールとをミックスして作られた「スリースレッド」というビールが、ポーターのはじまりとされています。

名前のポーター(Porter)は、港湾よりロンドン市内に荷物を配達していた人たちの総称です。そのポーターが愛飲していたという説と、パブにエール樽が届くたびに「ポーター!」と発していたことを由来とする説が存在します。

12℃から14℃ほどの温度に保ち、パイントグラス(またはハーフパイントグラス)に注いでから飲むのがおすすめです。ココアのような香ばしさが鼻をくすぐり、かすかな甘味が口の中に広がります。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ヴァイツェン

ドイツ語で小麦を表す「ヴァイツェン」の名前を冠したエールです。名前の通り、小麦麦芽を50%以上用いて作られています。

若干白く濁った色合いに繊細でふんわりとした泡立ち、南国の果実(バナナやマンゴーなど)やクローブ(チョウジ)を思わせる香りと、パンに似たふくよかな味わいが特徴です。

一般的なビールと比べて苦味が少なく甘みが豊かなため、「ビールは苦手」という方や初めてビールを飲む方にもおすすめできます。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ベルジャンホワイト

ベルジャンホワイトは、14世紀よりヒューガルデン村(ベルギー)で作られてきたエールです。一旦は姿を消してしまいましたが、1965年にピエテル・セリスの手によって表舞台に返り咲きました。

まだ麦芽になる前の小麦を使用しているため、グラスに注ぐと薄めの黄金色が目に鮮やかに映ります。コリアンダーとオレンジピールで味付けを施しているのも特色です。

ホップ特有の苦味も控えめであるため、軽快かつ爽快な味わいを求める人や、ビールにあまりよいイメージを持っていない方にも推奨したいエールです。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ケルシュ

ケルシュは、ケルン(ドイツ)にて、伝統的な製法を用いて作られたエールです。上面発酵でありながら低温で熟成させるため、エールならではの果実香とラガー(下面発酵)のようなスッキリとした喉ごしの両方が味わえます。

1986年に制定された「ケルシュ協定」への調印を持つ醸造所のみ、「ケルシュ」ブランドとして流通することが認められます。この点はまるでシャンパンとシャンパーニュ地方(フランス)のようです。

ケルシュは、「シュタンゲ」と呼ばれる200mlの細長いグラスに注いで飲まれることが多いです。グラスが空になるたびに、複数本のシュタンゲが載せられた「クランツ」(お盆のようなもの)からウェイターの手によって新たなケルシュに交換されます。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

アルト

ドイツ語で「古い」という意味を持つアルトは、ラガー(下面発酵)と比べて「古い時代」より製造されていたエールです。グラスに注ぐと、銅に似た濃いめの色合いが目を楽しませてくれます。ケルシュと同様に低温で熟成させる製法でつくられているため、香りがフルーティーであることが特徴です。

ホップ特有の苦味とコク、キレとまろやかさ、そしてラガーのようなスッキリとした爽快感を味わえる一品です。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

ピルスナー

日本の居酒屋などで提供されるビールの大半が、ラガータイプの「ピルスナー」です。程よい苦味が口の中を潤し、喉を通る頃には、初夏の高原に吹くそよ風のような清涼感が体中に広がります。

ピルスナーの発祥は、1842年のボヘミア・ピルゼン市(チェコ)の醸造所です。醸造所が所在したピルゼンの地名から「ボヘミアン・ピルスナー」と命名されています。

この「ボヘミアン・ピルスナー」の製法がドイツに渡り、「ジャーマン・ピルスナー」として新たな変化を遂げました。日本のビールメーカーがお手本にしているのが、「ジャーマン・ピルスナー」です。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

シュバルツ

シュバルツは、ドイツ語で「黒」を表す言葉です。その名を冠したシュバルツは、コーヒーを思わせる色合いと、チョコレートのような香ばしさを併せ持ちます。濃厚な見た目にも関わらず、ラガー特有の飲みやすさがあり、喉の乾きを潤す一品です。

「もっと光を」が有名なゲーテ(詩人)が愛飲したビール(ケストリッツァ・シュバルツビア)としても知られています。

参考サイト:シュバルツとは?ビールの種類をイラストで解説!|ビール女子

ヘレス

ヘレスは、ドイツ語の「(色が)淡いビール」(Hellbier/Helles Bier)が名前の由来とされているラガーです。1890年代のドイツで流行したチェコ発祥の「ボヘミアン・ピルスナー」に対抗する意味を込めて、ミュンヘンの醸造所にて作られました。

外見的にはピルスナーと似ていますが、ピルスナーよりもホップの苦味を和らげているのが特徴です。そのおかげで麦芽の甘みやふくよかさを感じられるビールに仕上がっています。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

フルーツビール

フルーツビールは、名前からイメージできる通り、仕込みや発酵の工程時に果実を加えて製造するビールの種類です。フルーツエール発祥のベルギーでは、チェリー(桜桃/さくらんぼ)が使用されているものが多く見受けられます。

チェリーの他に、レモンやフランボワーズ、ラズベリー、オレンジ、いちご、マスカット、カシス、パイナップル、バナナ、マンゴーなどもフルーツビールの副原材料です。チューリップグラスに注いでから、食後のデザートのように優雅に味わうことをおすすめします。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

【初心者向け】自分にマッチしたクラフトビールの種類を選ぶには?

ここからは、クラフトビール初心者に向けて、3つの選び方を紹介します。

まずは初心者向けのビアスタイルから選ぶ おつまみや料理から選ぶ ビール以外のお酒の好みから選ぶ

まずは初心者向けのビアスタイルから選ぶ

初めてクラフトビールにチャレンジする際には、比較的飲み慣れたタイプのビールにちかいものから試していくとよいでしょう。

たとえばピルスナーは、日本のビール会社から販売されているビールのお手本的存在です。日本人が好む「コクがあるのにキレがある」「スッキリとした喉ごし」という特徴は、ピルスナーと共通しています。ピルスナーはしっかりと冷やしてから飲むのがおすすめです。

また、一般的なビールの色にちかいものとして、ペールエール(イングランド)が挙げられます。芳醇な香りと控えめな苦味を持つペールエールは、あまり冷やさずに大きめのグラスに注ぎ、ゆっくりと時間をかけて味わいたいものです。

ビールが苦手な方にも飲みやすいのは、ヴァイツェンです。原材料に50%以上の小麦麦芽を含んでいます。果実(バナナなど)やスパイス(クローブ)に似た香りと、苦味の少なさやまろやかさが特徴です。

参考サイト:【早見表】クラフトビールの種類とは?特徴や選び方について|ビールの縁側

参考サイト:

おつまみや料理から選ぶ

おつまみや料理との組み合わせ(ペアリング)からクラフトビールを選ぶのも、おすすめです。

ビール以外のお酒の好みから選ぶ

ビール以外の他のお酒の好みからクラフトビールを選択するのも、ひとつの方法です。

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