STORY このビールに込められた「ほんとう」のストーリー

この人生ストーリーの主人公

HOPPIN’ GARAGEからおむすびにぴったりのビールテイスト「和musubi」が新発売!!

HOPPIN’ GARAGEからおむすびにぴったりのビールテイスト「和musubi」が新発売!!

「こんなビール、あったらいいな」という熱い想いを持った人が、つくりたいビールのアイデアを特設サイトに応募。HOPPIN’ GARAGE事務局の審査の上で選ばれた人がサッポロビールのブリュワー(醸造責任者)と一緒に試作品をつくり、商品化を目指すというビール好きにはたまらないプロジェクトです。

これまで全国のビール好きから数々なアイデアが届き、実際18個の個性あふれる試作品が誕生し、今回の企画で商品化は7品目となります。

HOPPIN' GARAGE | できたらいいな。をつくろう

今回商品化が決まったビールは大塚正樹さん発案の「おむすびに合うビールテイスト」でその名も『和musubi(わむすび)』。10月6日よりオンライン限定での販売がスタートします。

和musubiを発案した大塚正樹さん(以後大塚さん)は、株式会社ファンベースカンパニーで世の中に好きなことやファンという存在を広げたり、地域を活性化させる仕事をするかたわら、自分の好きなおむすびの食べ歩き&ブログ記事を毎日アップしている「おむすびブロガー」としても活躍しています。

(1000日間で1000のおむすびを食す男)

僕の大好きなおむすびに合うビールが、 まだ世の中に存在していなかったんです。

おむすびに合うビール「和musubi」とは、発案者の大塚さんとご縁のある秋田県羽後町産あきたこまちを使用した玄米茶香るスッキリとしたエールタイプの発泡酒。

2019年の春には田植え、秋には稲刈り体験ツアーに参加して秋田県羽後町を訪れていた大塚さん。今回はお世話になった方々に商品化&販売決定を報告するために再訪。あきたこまちの稲刈り体験と町への表敬訪問を行いました。「和musubi」のアイデアが生まれたきっかけから、商品化までの秘話やエピソードなどなど。秋晴れに恵まれた稲刈り体験&表敬訪問の様子と合わせてお届けします。

お米農家で稲刈り師匠、地元人気道の駅の駅長でもある小坂さんと対面。商品化の報告と感謝の気持ちを伝えました

Q|大塚さん、おつかれさまです。去年に続いて2回目の稲刈り。今回は「和むすび」の商品化&販売決定をひっさげた凱旋稲刈りになりましたね。今の率直な気持ちを教えてください。

「ただいま」というか「戻ってまいりました」という感じですね。去年のHOPPIN’ GARAGEツアーの時点では試作品だったものが、実際に商品化されたんですから。僕らHOPPIN’ GARAGEの仲間の間では、秋田県羽後町のことを『和musubiの聖地』って呼んでるんですけど、その聖地に商品を持って帰って来ることができた実感に浸っています。

企画段階では僕ひとりの妄想でしたけど、HOPPIN’ GARAGEで企画を進めていくうちにたくさんの仲間ができました。今度は全国のビール好きの仲間たちと繋がることができる商品ができたんです。めちゃくちゃ嬉しいですよ。

Q|そもそも、どうしておむすびだったんですか?あらためて和musubiのアイデアが生まれるきっかけや、企画に込めた想いを教えてください。

そうですね。ここ10年で和食が世界文化遺産に選ばれたこともあって、日本の食が見直されつつありますよね。そんな時ふと、日本のアイデンティティフードって何だろうって考えてみたんです。そこで浮かびあがったのが「おむすび」でした。おむすびは自分が頑張りたい時にチカラになってくれますし、心の奥底にある記憶だとか大切なものとつながっている存在でもあると思うんです。きっと僕だけじゃなく、日本人にとってはそういう食べ物なんだと思います。

日々おむすびを食べてみてわかったんですが、おむすびってシンプルなようでとても奥が深いんです。食べていくうちにどんどんファンになっていって(笑)。そうしているうちに気がついたんです。「日本のアイデンティティフードでもあるおむすびによく合うビールが、まだ世の中に存在しないんじゃないか?」って。

あと、居酒屋ではビールを飲むけど、繊細な味を楽しむ和食屋さんやお鮨屋さんではやっぱり日本酒を頼むことが多いじゃないですか。日本酒も良いけど、そんな繊細な日本食にあうビールが有っても良いのではという気持ちもありました。

ビールとおむすびどちらも 主役になれるビールとは?

Q|「おむすびに合う」というコンセプトのビールをつくるにあたって、ブリュワーさんとは具体的な味についてどんなお話をしたんですか?

僕からの味のオーダーは漠然としたものでした。今回は“おむすびに合う”という明確なコンセプトがあったので、味や製造方法についてはプロにお任せしようと。そこから「そもそもおむすびに合うビールってどんな味なんだろう?」というやりとりを重ねていったんです。

おむすびの味を決める要素って、大きく4つあるんですね。「お米」「塩」「のり」そして中身の「具材」。なので、ビールがそれぞれの要素の味や風味をかき消さないような味にしたいです、とか。いま考えると、かなり難しいオーダーをしてましたね(笑)

Q|おむすびを邪魔しないということは「おむすびが主役になるビール」ということですか?

いやそこは違います。できれば「ビールとおむすび、それぞれが主役になるビール」という感じですかね。一緒に食べた時に、相乗効果でそれぞれの味がもっと引き立つというか。例えばビールの味を1、おむすびの味を1とします。これまでのビールだと、お米の味にビールの味やホップの香り勝ってしまうので、足して2にはならなかったのです。

飲みたいのはビール1+おむすび1=2になる味なんですけど、もっと理想をいうとお互いの味を膨らましあって=3とか4になる商品ができたら嬉しいなと。伝わってますか?(笑)

Q|なるほど(笑)。つまり300軒以上も食べ歩いた“おむすびブロガー”としては、惜しいビールはあったけどベストなビールには出会えてなかったんですね。

そうなんですよ。結果として前例にない難しいビールづくりをオーダーしてました(笑)。なのでブリュワーさんはいろんなフレーバーを試してくれたそうで。最初は原点回帰して「そもそも、日本のおむすびに合う飲み物ってなんだろう?」というところからアプローチを始めたらしいです。緑茶・番茶・お吸い物・味噌汁とか。いろいろリストアップして最終的に絞られたフレーバーが「玄米茶」だったんです。

Q|お米の繊細な香りを消さないとなると…。イメージがつかないですね。

例えば居酒屋さんではとりあえずビール。だけど、和食屋さんとかお鮨屋さんの職人さんは、あまりビールを勧めてこない。お米の繊細な味や香りに合わせるのは、やっぱり日本酒なんです。日本酒に使われる酒米は、国産で高品質なうえに精米歩合を変えてお米を磨き上げるから美味しいんです。

お茶と日本酒。それぞれのいいところを合わせ持つ飲み物、ということで今回は「最高のお米と玄米茶のフレーバーでいこう」という方向性にたどり着いたんです。

そこでお米の原材料に選んだのが、自分とご縁のあった秋田県羽後町産のあきたこまち。米の食味ランキング(※)でも毎年連続で特Aランク評価の高級米なんです。上質なお米と玄米茶のフレーバーを合わせることで、ホップの香りともバランスのとれた味を目指しました。そこからさらに試作を重ねて出来上がったのが、この「和musubi」です。

(※一般財団法人日本穀物検定協会の令和元年産米食味ランキングにおいて特A評価を獲得。商品そのものの評価ではありません)

Q|そういうことだったんですね。これまで飲んだことのないタイプの“あの味と香り”の理由が、すごく腑に落ちました。今のお話を聞いてから飲むと、またひと味変わってきますね。

そうかもしれません。ビールってキンキンに冷えていい感じの泡立ちがあって、という状態が一番うまいとされてるじゃないですか。和むすびはもちろん単体でも美味しいんですけど、おむすびと一緒に食べた時のペアリングで味が2倍にも3倍にも広がっていく。そこが旨さのピークになるんです。

おむすびには合う!というのは試飲会なんかでも確認できてるんだけど、その先のペアリングの可能性ってすごく広がるんじゃないかなって思ってるんです。

Q|和musubiとのペアリングの可能性とは…。たとえばどんな料理が合いそうですか?

そうですね。担当していただいたブリュワーさんに聞くと、やっぱり和食系かなと。繊細なだしを使った煮物だとか、焼き魚だとか、和懐石でいう羹(あつもの)とか。これまでのビールがしっくり合わなかった料理とのペアリングは、ぜひ試してみたいですね。

あとは幕内弁当とか、駅弁なんかにも合わせるといいんじゃないかな。電車の旅で車窓の景色を眺めながら、駅弁をつまんでグビッと和musubi!なんて最高じゃないかな。窓の外にはニッポンの田園風景が広がっていて、車窓に置いてある和musubiのデザインも映えるんじゃないかと。

Q|和musubiというネーミングもそうですが、缶のパッケージデザインも素敵です。デザイナーさんとはどんなやりとりがあったんですか?

実は試作品の段階では「おむすびエール」という名前だったんですが、商標の観点からおむすびというワードがNGになりまして。そこで考えたのが、稲を表すのぎへん「禾」にローマ字でomusubiと書いて『和musubi』。よく見るとomusubi(おむすび)と書いてあります(笑)。結果、海外の人にも馴染みやすいネーミングになったかもしれません。

それからデザインについて。パッと目に入るののが、黄金色の稲穂をイメージした黄色と秋晴れの空色です。ちょうど今日のような稲刈り日和をイメージしてもらいました。そして真ん中にはおむすびのシルエットとおめでたい水引を。「たくさんの人と人をむすぶ」「何度むすび直してもいい」という意味をこめて、縁起が良い7本の紅白の花結びを選びました。

Q|水引のデザインには色々な思いがこめられていたんですね。ほかにはどんなシーンで、どんな方にこの和musubiを飲んで欲しいですか?

そうですね。シーンというより「愉しみ方」という方がしっくりくるかもしれませんが、大きくふたつあります。ひとつは和musubiの特徴である『おむすびや和の料理とのペアリング』です。王道の鮭か、それとも明太子か。おむすびとの相性だけでも無数に楽しめそうです。

和食屋さんやお鮨屋さんってビールよりもやっぱり日本酒を推してくるじゃないですか。もしかしたら「和musubi」が和食の楽しみ方のバリエーションを増やしていくことにも繋がるかもしれません。

もうひとつの愉しみ方は、結婚式や創立記念日のような『お祝いのシーンでの乾杯』で飲んでもらえたら最高だなと。お祝いの席とかパーティーって、みんなで一斉に乾杯するじゃないですか。人と人が乾杯で結ばれる、立場なんかの垣根も超えてひとつになる瞬間。そんなシーンの真ん中に、和musubiがあって欲しいなって。

約20名以上が参加。2019年10月に行われたHOPPIN’ GARAGE稲刈り&試飲ツアーでの乾杯

Q|「むすぶ」というメッセージは、コロナ渦を前向きに生きていくための大切なキーワードになってきそうですね。

今はまだ結婚式や祝賀パーティーなんかも開催しづらい状況ですよね。でも、個人的にはオンラインを通して、より遠くの人とも繋がりやすくなったと思ってるんです。こんな時だからこそ、画面のこちら側と向こう側で「和musubiで乾杯してお祝いしよう」って笑顔になってくれればいいですね。

羽後町役場への表敬訪問後に行われた試飲会。羽後町町長・JAうご組合長・稲刈り師匠の小坂さん・サッポロビール東北支社長などとともに乾杯!

Q|最後の質問です。大塚さんのアイデアから始まった和musubiですが、発売後はどんな風に広がっていって欲しいですか?これからのビジョンや妄想を教えてください。

そうですね。現地の農家さん、JAさん、町役場のみなさん、NPOのスタッフ、デザイナーさん、そしてサッポロビールのみなさん。まだまだたくさんの協力者のおかげでカタチになったんですから。まずはどうにかしてこの輪を広げていきたいなと。(数量限定ではもったいないなと)

今回はご縁があって秋田県羽後町産のあきたこまちを使ってますけど、たとえば新潟の魚沼産コシヒカリとか、全国のブランド米でつくった和musubiも飲んでみたいです。ネーミングにある「むすぶ」には3つのむすぶの意味があるんです。ひとつが「おむすびとビール」。次に「地域と東京」。そしてそこに居る「人と人」。この和musubiをきっかけに、今まで知らなかった人達や接点がなかったコミュニティが結ばれ笑顔が増えていく。そんな力のあるビールに育ってくれればいいな、なんて妄想してます(笑)

稲刈りした稲穂を自然乾燥させる「はさがけ」の風景。機械乾燥のお米よりも旨味が凝縮されて美味しくなると言われている

和musubi担当ブリュワーである成瀬さんにもお話を聞いてみました!
商品化へのこだわりや苦労話などなど。2019年の試飲会当時のインタビューをもとにおさらいしてみます。

和むすびの担当ブリュワー・サッポロビールの成瀬さん。2019年秋田県羽後町で開催された試飲会でのワンカット

Q|最初にこの企画を聞いた時はどうでした?いけるって思いましたか?
【成瀬さん】今までビールとおむすびの組み合わせって、あんまり気にしたことがなかったんで。最初聞いた時は正直難しいかな~って思ったんですけど…。熱量のある大塚さんと話しているうちに、できるんじゃないかなって思ってきて。チャレンジしてみました!


Q|具体的にどんな原料と製法で作っていったんですか?
【成瀬さん】今回は大塚さんとご縁のあった、秋田県羽後町のあきたこまちを使っています。羽後町産のあきたこまちは、お米の中でも最高品質。それを地元JAさんの協力もいただいて、納品いただきました。このお米を上手く活用することを意識して、仕込の条件や発酵の条件など製法を決めていきました。


Q|ズバリ、おむすびに合う一番の理由ってなんですか?
【成瀬さん】玄米茶の香りを絶妙なバランスで付与できたことにあると思っています。おむすびと和musubiむすびを両方口に含んだ時、風味が合わさって、香りがフワーッと立ち上がるんです。ホップ香が強いとこのバランスが崩れるのでできるだけホップの香りを抑えるようにしました。


Q|成瀬さん、ご自身で作られた「和musubi」の出来はどうです?
【成瀬さん】私にとっても初めてのチャレンジで苦労もありましたけど、おむすびと相性の良いビールに仕上がったと思います。ぜひ皆さんにも飲んでいただき、おむすびとの相性を感じてもらいたいです。


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HOPPIN’ GARAGEでは、今後も皆さんの熱い想いをもとに新しいビールを醸造します。今後も商品化するビールがあるかも!?どんなビールに出会えるかお楽しみに!
ますますパワーアップしていくHOPPIN’ GARAGEに、ぜひご注目ください。

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